ポケモンスナップとそれ以外のことを書くブログ

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【ポケモンスナップ】スクエアヘッド理論解説

前のブログで日本語訳を書いたスクエアヘッド理論に関する論文ですが、結果と推論の経緯に留めるのみとなっているので、理論についての説明を書いていきます。

スクエアヘッド理論を簡単に説明すると「被写体を写真の端に収めて撮影した方が、見た目の大きさが同じでも大きさ点が多めに採点される傾向があり、それはトオルの頭が四角いからだ」という仮説です。

まず、初めに出てくる謎の画像二つについてですが、

            イラスト:Drogeriehund              イラスト:CCNeverender

左の画像はこのスクエアヘッド理論の根幹を為す重要な仮説の図解となりますが、説明が非常に難しいです。拙いながらも解説をすると、各線の意味は以下のようになります。
 ・青線:実際の距離
 ・緑線:大きさ判定の一因に使われる距離
緑線の「大きさ判定の一因に使われる距離」というのは、大きさの採点方法の仮説として「トオルから被写体までの距離が大きさ判定の一要因として扱われる」というものがあるようで、この線の長さが短いほど大きさ点が高くなるという前提で論文が書かれています。
現実に照らして考えた場合、カメラをどう傾けようが、撮影者と被写体が同じ位置に存在する限り距離は決して変わりません。しかし、もしポケモンスナップの世界で大きさ判定の一因に用いられる距離が、トオルの正面を底辺とした線をトオル判定内でより被写体に近い位置から被写体まで垂直に伸ばした距離になるとすれば、左図中央のようにカメラを左右に傾けて写真の端に被写体を写す構図にすることで疑似的にトオルと被写体までの距離が縮まり。スクエアヘッド理論は様々な結果から「写真の端に被写体を写すと大きさ点が高くなり易い(特に斜め端)」ことを発見し、その裏付けとしてこの疑似的に距離を縮めることができる仮説を提唱したものなのです。そして、この仮説から更に「これが実現できるのはトオルの頭が四角いからである」と考えられ、右上のトオルのイラストが誕生しました。

以上がスクエアヘッド理論の内容ですが、次に本文の指摘について書きます。
論文の最後の方でKoto氏のヒトカゲを用いた検証についても資料として挙げられていましたが、これについては当時私が定規を使って3枚の写真のヒトカゲの大きさを調べており、その結果、尻尾などの一部分は除くものの身長から考える写真内での大きさとしては、各写真で点数に見合った大きさでしかなく、スクエアヘッド理論による差異ではなく、単純に写真内の大きさの差異によるものだという結論を私は出しました。

 

<2022/07/31追記>
スクエアヘッド効果が生まれる原因は、単純に写真端で撮影するとポケモンの写り方が変わるからという説の証跡

 

まとめ
オーキドは写真の四隅にはみ出さず、そしてギリギリ中央に写っているように見えるポケモンが好き。